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レポート/⽂献
AESCULAP® AdTec® miniを用いた原発性自然気胸に対する単孔式胸腔鏡下手術
東京都立墨東病院 呼吸器外科 江花 弘基 先生
近年の細径カメラや細径鉗子の開発など医療機器の進歩に伴い、1つのaccess portのみで行う単孔式胸腔鏡下手術(uniportal VATS)が可能となり、当院でも2017年4月よりuniportal VATSを導入している。Uniportal VATSは、2cmのaccess portから内視鏡カメラを含めた手術器具を挿入し施行することから、細径鉗子であるAESCULAP®AdTec® miniを導入した。5mm斜視胸腔鏡と3.5mmのAESCULAP®AdTec® miniを用いることで、自動縫合器を用いた肺部分切除もストレスなく可能となる。Aesculap® AdTec® miniのシャフト長は、多くの他社製品が250mmであるところ200mmと短いため鉗子が軽く、適度な剛性と柔軟性があることから肺を把持した感触が直接手に伝わりやすい。