MIS Library 下部消化管
レポート/⽂献
Aesculap腹腔鏡用アリス鉗子を用いたSutureless結腸体腔内吻合~FEEAとDelta吻合のポイント~
近畿大学 下部消化管外科 和田聡朗先生
腹腔鏡下結腸切除術における吻合は、一般的に小開腹下に体外で行われることが多い。その理由としては腹腔内汚染や癌細胞の散布が懸念されるからであるが、腹腔内汚染に対しては術前の経口抗菌剤を加えた機械的化学的腸管前処置と術中の腹腔内汚染に注意を払うことで対応可能であり、癌細胞散布に関しては、長期予後の結果も報告されてきており、ある程度の安全性は証明されつつある。結腸体腔内吻合のメリットには手術創の縮小、標本摘出創の選択の自由、授動範囲の縮小、術後腸管蠕動の早期回復、吻合腸管の捻じれ予防、腹壁瘢痕ヘルニアの減少があり、本邦においてはロボット結腸手術が保険収載されたことも相まって、結腸体腔内吻合症例が増加してくるものと思われる。一方で、腹腔鏡下結腸手術においてはエネルギーデバイスや内視鏡の進化、外科医
の技術の熟達もあり、習熟した時代になってきており、腹腔鏡下結腸体腔内吻合の手技は習得しておく必要があろうと考える。
