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レポート/⽂献

体腔内尿路変向術における インターナルオーガンレトラクター (AESCULAP® Internal Organ Retractor)の有用性

大阪急性期・総合医療センター 泌尿器科
蔦原 宏一先生

体腔内尿路変向術は、腸管処理を完全に体腔内で行うため、腸管を
外気にさらすことがないため腸管浮腫を軽減できる。このため消化管合併症は有意に少ないと報告されている。しかし鏡視下での腸管の操作、吻合操作は難しく、手術時間の延長、腸管合併症の頻度の増加も報告されており、膀胱癌に対するロボット支援膀胱全摘除術が普及した現在においても体腔外尿路変向術が選択されることも多い。
当科では2018年よりRARCを開始、2019年4月よりICUDを段階的に導入した。ICUD導入にあたり、導管尿管吻合をNesbit法からWallace法への変更を行い、まずは導管尿管吻合を体腔内で行った。前立腺全摘の膀胱尿道吻合の経験があれば、導管尿管吻合はまず問題なく行えるが、完全体腔内尿路変向で懸念される行程は回腸の遊離と機能的端々吻合である。特に把持力の強いロボット鉗子で腸管を扱うため、腸管合併症を起こさないように細心の注意をはらう必要があり、また切除部位の決定や腸管吻合の操作は煩雑である。ICUD導入当初は腸管切離部位のマーキングや機能的端々吻合の際には支持糸を多用していたが、ロボット鉗子の入れ替えや縫合操作に時間をとられることが多かった。腸管の切離から吻合に伴う煩雑な手術行程を簡便にするため2022年4月よりインターナルオーガンレトラクター(AESCULAP® Internal Organ Retractor)を導入した。
インターナルオーガンレトラクター(IOR)とは主に消化器外科の腹腔鏡手術における術野展開のために用いられる器具である。同器具の構成品である無外傷性クリップ(PL593R)は腸管のatraumaticな把持が可能である。その特性を活かし、ICUDにおける腸管切除および機能的端々吻合をはじめさまざまな場面で無外傷性クリップを利用
した。当科での回腸遊離の手術手技と無外傷性クリップの使用方法について報告する

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