MIS Library 心臓血管外科
レポート/⽂献
心臓血管外科におけるビー・ブラウン縫合糸とDSクリップの使用経験
東邦大学医療センター大森病院
大熊 新之介 先生
心臓血管外科手術は、正中開胸、正中開腹、人工心肺のアクセスやステントグラフト内挿術のための腋窩動脈や大腿動脈、大伏在静脈搾取部位などさまざまな切開部位がある。その閉創の方法は施設ごとでさまざまである。我々の施設では皮下の閉創の方法は皮下を1~2層で単結節縫合し、真皮を1層連続縫合としている。糸の操作性や結節力がよく、持針器での針の把持力が安定しており、価格面でも安価であるという理由から2020年よりビー・ブラウンエースクラップ社が開発した、Novosyn及びMonoplusを使用している。DSクリップ(Double-Shank Clip)に関しては、主にオープンステントグラフト法を用いた弓部大動脈人工血管置換術に用いている。